inkインタビュー　インスマート㈱　代表取締役　奥原　誠次郎 氏

inkインタビュー　起業マインドを先輩経営者から学ぶ!!

奥原社長の事業について

「いくつか事業をしている中で主軸は「インスマート」という会社をしています。飲食を中心とした「食」に関する事業です。それ以外に、飲食系のコンサルとか商品開発などもしています。」

事業をしようと思ったきかっけとは？

「なぜ事業をしようと思ったのか…やはり稼ぐためです。生きていく為にという感じです。」

なぜ飲食を選んだのですか？

「他に出来なかったからですね。今でも独立する方の7割くらいは飲食が多いです。簡単に言うと誰にでもできる。免許も要らない、資格も要らない。物件があればできる。最近ではフードデリバリーみたいな事も可能になって益々簡単にだれでも出来る手法の一つだと思います。僕にはその位しか出来なかったので…他にも勿論やりたいことはあるけど、「やりたい」と「できる」はまた違います。出来る事の中で好きなジャンルだった食やフードビジネスで事業を起こしたという感じです。」

飲食業は継続が大変なイメージがありますが事業として心掛けていることは何ですか？

「何が成功で何が失敗というのが難しいと思います。僕は決して自分が成功しているとは思わなくて…。それでも心掛けている事として、ちゃんと行きたいお店なのだろうか？食べたいものだろうか？ものすごくシンプルな事で…自分が出したいものとかではなくて、お客様の目線になって食べたい物だろうか？大切な人たちと過ごしたい時間だろうか？その様な事をきちんと考える事に専念しています。」

現在、コロナ禍で飲食業界の大変さをどの様に捉えていますか？

「飲食だけではなく観光業界なども非常に大きなダメージを受けていると思います。やはり過去と比べると酷い状態にはなっているけれども、分かっていたことが起きていて、取捨選択というか…そういう意味で10年先に起こる事が突然今起きただけだと思っています。いいチャンスというか…頭の中を色々な意味で切り替えるいい機会。お客様との関わり方含めてチャンスだと思っています。」

ピンチをチャンスと捉えられる視点はどこからくるのですか？

「やはり毎日が大変。凄く大変なのですけど、やっぱりこういった壁でも貰わない限り事業について考えなおしたりすることが出来ないと思います。そういった意味でチャンスというか…こんなきっかけは中々起こる事ではないと思います。それと同時に、このきっかけはあっという間に終わってしまうと思うのです。10年後にはこんな事あったよねと言っているはず。だとしたら今が何かを創るチャンスの時…そういった意味では誰よりも焦っているのかもしれません。「これ良いよね」と思う瞬間はあっという間に過ぎていくと思うのです。だからこそ直ぐに動いてカタチにする。タイミングやチャンスを逃さない様にすれば何か得るものはあると思っています。」

広島で経営者の多くが憧れる存在である奥原社長が見ている先はどこですか？

「新しい価値の創造でしょうね。まだ見ぬ物だらけだと思うのです。出来る事には限りがあるので、出来ない事まで全部広げるつもりはないのですけど…。「出来そうでまだ世の中で達成できていない事」でマネタイズ出来る事。サービスの価値で世の中が良くなっていけば非常にハッピー。そういう事と向き合っています。」

最後に…「広島」という街で事業をする事に対してどう思いますか？

「この街には２つの特徴があって…。１つ目は「ローカル力」、対義語として「リモート力」があるのですが。ローカル力は非常に大事で、広島は意思決定を持つ人に会える確率が非常に高い。その位、直接コンタクトが取れるような距離感で一定の経済圏があるという意味で言うと魅力的な経済エリアではないかなと思います。2つ目は他の地域に比べて圧倒的知名度がある都市なので…。20世紀最大の出来事もあり、シンボルの様な街であるという事。その2つの特徴が広島の大きな特徴で何をするとしてもその特徴を活かしながら事業をすると上手く活かせるのではないかな…と思います。」

とても優しい雰囲気でお話ししてくれた奥原社長。真剣に話す事を考えて一言一言丁寧に伝えてくれる姿が印象的でした。時代と共に進化していく事を恐れない…。奥原社長が考える未来に注目です。